ヒムカシ フリースパンツフェア
POLARTEC FLEECE DEAD STOCK
POLARTEC FLEECE DEAD STOCK
1949年にCharles and Ray Eamesがデザインしたファイバーグラスチェア(イームス社)は素晴らしいデザイン力、機能性と耐久性と生産性の高さで瞬く間にアメリカ全土に広がり、やがて世界中の家の中でも見受けられるほど愛される存在となりましたが、1989年にファイバーグラスに含まれる物質がリサイクル困難で環境に良くないことが発覚しイームス社は製造中止を発表いたしました。 僕もViVO,VAを始めた当時、イームスの椅子は必然だったのでヴィンテージの物を扱っていたのですが、まだSDGsのSの字も聞こえてこなかった時代の中で企業が商売優先ではなく環境と向き合た姿勢に感銘を受け、よりインテリアに興味を持ち好きになったのを肌で覚えています。
2024年の冬頃に下賀茂のユーゲさんで東出さんと飲んでいた時に、「フリースパンツはもう作らないの?」との僕の問いかけに対して、「フリースはもう作らない!」と即アンサーが返ってきました。僕の店でもヒムカシのPOLARTEC素材を使った洋服が好きなお客様は沢山いて、その中でも軽くて暖かくて丈夫でカッコいいフリースパンツは何年も履き続けてくれている方もいらっしゃるほどの人気物だから、僕もあと2,3本は欲しいし直ぐには引かずに少し飲ませてその理由を聞き出しました。 ミクロ単位のプラスチックファイバーが洋服から抜け落ちて、下水処理施設を通り抜け、海に注がれ海洋生物の体内に蓄積されてしまう 【マイクロプラスチックファイバー海洋流出問題】 がきっかけで、ファイバー流出がほぼ無いと言われるほど高品質なPOLARTEC社から素材提供を受けているから環境に対しては万全だとは思うのだけれども、気分的により確実に環境に負荷のかからないブルーサイン認証(環境、労働者、消費者にとって安全な化学製品の認証)を受けた素材へと移行していきたいから今後はもう作りたくないと、、、つまりはそういう環境意識的な理由だったのです。
それを聞いたときにファイバーグラスチェア(イームス社)を重ねるように思い出し、インテリアの店が服飾を扱う意味をようやく見つけたような気がしました。僕はファッションのことは全然わからないから洋服をプロダクトとして見てしまい流行やコーディネートでの提案は苦手ではありますが、本当に良いと思った物は変わらず好きでい続けられる自信はある。だから、ヒムカシの倉庫にあったデットストックのフリース在庫の全てをその場で買い上げることを決めたのですが、店を始めてから24年余りも経つのにもかかわらず売れる売れないなんて関係なく好きだけのヴィンテージの椅子を集めていた当時と全く変わらないテンションでいる事に僕自身が一番驚いているのです。
全7商品
-
SOLD OUT
-
30,000円(税込33,000円)
-
SOLD OUT
-
27,000円(税込29,700円)
-
SOLD OUT
-
28,000円(税込30,800円)
-
30,000円(税込33,000円)