伊丹十三選集 第一巻
日本人よ!
日本人よ!
3,300円(税込3,630円)
| 20 x 14.2 x 3.2 cm | 512ページ | 松家 仁之 編 ・中村 好文 編 ・池内 万平 編
初のエッセイ集『ヨーロッパ退屈日記』(一九六五年)を発表以来、伊丹十三は海外の文物を語りつつも、ほとんど常に日本や日本人に対する切実な訴えを紙背に忍ばせていた。「日本人」はどこから来たのか、そしてどこへ行くのか――――伊丹を捉えて離さなかった「日本というミステリー」をめぐる旅。
日本および日本人のテーマが、高度経済成長期の同時代の自画像から、ときに古代へ、太平洋戦争期へ、あるいは天皇へと時間をさかのぼってゆくようになる。(中略)選集の第一巻を、「日本人よ!」としたのは、それが気まぐれの関心事ではなく、持続する関心でありつづけていたことをあきらかにしたうえで、読み直したいと考えたからである。(編者解説より)
伊丹十三
1933年生まれ。映画監督、商業デザイナー、俳優、エッセイスト、TVマン、雑誌編集長など、興味のおもむくままに様々な分野の職業に分け入り、多彩な才能を発揮した。翻訳も多数手がけた。