伊丹十三選集 第二巻
好きと嫌い
好きと嫌い
3,300円(税込3,630円)
| 20 x 14.2 x 3.1 cm | 344ページ | 松家 仁之 編 ・中村 好文 編 ・池内 万平 編
「自分の嫌いなものをあれこれ考えるのはとても愉しいことです」――物づくしの末に現れるマヤカシとマニアワセを排し、正調を尊ぶ自在な精神、ユーモラスなイラスト、稀代の凝り性だった著者の面目躍如たる「伊丹十三の編集するページ」とあわせて楽しみたい「好悪の感覚」をめぐる傑作エッセイ集。
伊丹十三が人間のふるまい、習慣について、あれやこれやとこだわりつづけたのも、一見するところ、たんなる「好き嫌い」を述べているように感じられたとしても、俯瞰するような場所まで離れてみれば、人間の文化や歴史につながる、本質に根ざした態度であった、と思わざるをえないのです。(編者解説より)
伊丹十三
1933年生まれ。映画監督、商業デザイナー、俳優、エッセイスト、TVマン、雑誌編集長など、興味のおもむくままに様々な分野の職業に分け入り、多彩な才能を発揮した。翻訳も多数手がけた。