デイヴィッド・リンチ&クリスティン・マッケナ
デイヴィッド・リンチ&クリスティン・マッケナ 著 | 山形浩生 訳 | 21.6cm x 16cm x 4.6 cm | 704ページ |
2018年の刊行以来、世界的ベストセラーとなっていたデヴィッド・リンチ監督初の自伝「Room to Dream」の待望の邦訳が発売となりました。比類なきビジョンを追求し続けてきたデイヴィッド・リンチの、映画、アート、音楽、その他さまざまな「創作人生」と、彼が直面してきた苦悩や葛藤も明かされる、リンチにとって初めての伝記と回想録です。
叙情的で親密、そして赤裸々で幻惑的な(過激なユーモアももちろん忘れない)、なんとも不思議な自分史であり、リンチならではのクリエイティブな感性と創作哲学が余すところなく語られる本書。鮮烈なデビュー作『イレイザーヘッド』(1977)から、出世作『ブルーベルベット』(1986)、社会現象になったテレビシリーズ『ツインピークス』(1990-1991)、『ロスト・ハイウェイ』(1997)、そして最新作『ツイン・ピークス The Return(邦題:リミテッド・イベント・シリーズ)(2017)等々リンチの全映画作品、さらにはデビュー前の初期作品や、知る人ぞ知る短編作品、コマーシャル、企画が頓挫し実現しなかった作品まで、すべてを語り尽くします。
共著者のクリスティン・マッケナによる評伝のセクションは、元妻、家族、友人、俳優、代理人、そして映画制作の多様な分野で協働する同僚たち、総勢100人以上の登場人物からの率直なインタビューによって、パーソナルな「人間・リンチ」を浮き彫りにします。
最も謎に包まれた、最も独創的な一人の表現者の人生と心の中にアクセスするすべてのリンチ信者必読の歴史的な一冊となっています。