マリコ・タマキ　作、ジリアン・タマキ 画、三辺律子　訳| 15.0 x 21.1 x 2.2 cm | 320ページ |

カナダ在住の従兄弟同士リコ・タマキ　作、ジリアン・タマキ 画２度目の共作のグラフィックノベル。
ひと夏の別荘で過ごす、夏だけの友達ローズとウィンディの物語です。
１０代の危なっかしい「よくぞご無事で期」のざわざわを体感させられ、本から匂いも漂ってきそうな素晴らしい絵の１冊です。
映画『17歳の瞳に映る世界』が好きな方は、お勧めです。

以下　出版社から

大人の世界へと足を踏み出す特別な季節。その苦しさと、今だけのきらめきをすくい上げた、YAグラフィック・ノベルの傑作。

夏休み。母親がもうひとり子どもを望んでいたことに、ローズは気づいている。それで両親がぎくしゃくしていることにも。友だちが子どもっぽく見える時があるし、雑貨店で働くダンクがなんだか気になって――。湖岸の別荘地で過ごす、夏のできごと。思春期の入り口でゆれる心に寄り添う、傑作グラフィック・ノベル。

家庭の不和からの閉塞感や妊娠する体を持つことへの恐れに胸をえぐられ、水や風に触れる快い感覚を蘇らせるような絵の力に引き込まれます。ー野中モモ（ライター・翻訳家）